フライパンを振っているプロを見れば、とても簡単そうに見えてしまうものです。
でも実際にやってみると、うまくできないことも多いですよね。
さらに最近では、IHの調理器具も増えてきました。
ガスとは違い、フライパンを持ち上げる動作をすると、火が通らなくなってしまいます。
でも綺麗に返すことができると、いろんなメリットがあるのです。
そこで、フライパンの振りかたや返しかたについて、解説していきたいと思います。
実はIHだとしても、全然大丈夫なんです
フライパンの振りかたをマスターする方法
そもそも、箸でひっくり返したり、かき混ぜることによっても普通に料理はできてしまいます。
では、なぜわざわざフライパンを煽るのでしょうか?
ただ、カッコよく見せるため?
確かに家庭用の鍋で、そこまでする必要性は高くないのかもしれません。
しかし、きちんと理由もあります。
それは、焦げ付かないように、全体にまんべんなく火を通すため
いつも料理をするのであれば、覚えておいた方が良いですし、なにより料理も楽しくなるのです。
チャーハンを作るにも、パラパラにするためには必須ですよね。
調味料などを入れたときにも、すぐに全体に均等に混ぜ合わせることができるのです。
このように、フライパンの扱いが上手であれば、料理の時間短縮ができ、作るのが楽になるだけでなく、
もちろん味にも影響してくるのです!
フライパンの返し方のコツ
ひっくり返しかたのコツを、一言でいってしまうと
【上に持ち上げるのではなく、前後に動かすだけ】
たったこれだけなんです。
中華鍋を振っている料理人は、鍋を持ち上げていません
鍋の底を下につけたままで、食材をひっくり返しているのです。
そのときの手の動きは、前後にスライドさせたり、テコの原理のように軽く手前下に引くというイメージ
これは北京鍋、上海鍋のどちらでも同じです。
また、空中に持ち上げながら調理すると、腕が疲れてしまうことも理由の一つです。
(重い中華鍋を、つねに持ち上げていると、すぐに腱鞘炎になってしまします)
実際は、全くフライパンを持ち上げなくても、前後にスライドするだけで簡単に返すことができるんです。
これは家庭用のフライパンでも同じで
上に持ち上げようとする動きでは、上手に返りません。
まずは奥へ、その後手前に素早く引くことによって、フライパンの先で食材を舞い上がらせてひっくり返すします。
コツをつかむまでは、まずは食材以外のもので練習しましょう。
ゆっくり押して素早く引く、重要なのはタイミング
ボールペン回しと同じように、一度コツを掴めればとても簡単です。
フライパンの練習方法
まずは、滑りやすい米粒で練習するのが効果的です。
中華鍋の練習をするときには、初めは米を使用します。
滑りやすい物なら、米粒以外のものでも大丈夫です。
大根や人参の皮など、クズ野菜を使用するのも良いでしょう。
その時には、きちんとフライパンを温めて、滑りを良くすることも重要です。
コツは、上に持ち上げようとしない!
これを意識して練習しましょう。
慣れてきたら、次は水を使ってやってみましょう。
液体でもできるようになれば、水分の多い料理の場合でも、べチャっと飛び跳ねることなく返すことができるようになります。
これを覚えれば、麻婆豆腐を作るときでも便利
食材は、お玉の底で少し押すようにしてひっくり返すと、豆腐を崩さずに調理できますよ。
慣れてくるとカニ玉、お好み焼きなども、フライ返しを使わなくてもひっくり返せます。
IHクッキングヒーターの場合
ガスではなく電気で調理することのできるIH
IHの欠点は、その火力だったのですが、最近では火力の強い一体型のタイプもあります。
しかしIHクッキングヒーターの場合、フライパンを持ち上げると火が通らなくなってしまうんですよね・・
当たりまえですが。
これは仕様なので仕方ありません。
でも、フライパンの返し方をマスターすれば、IHだろうが全然大丈夫なんです。
下につけたまま、まったく持ち上げずにひっくり返すことができます。
むしろ、先にIHで練習をしたほうが、普通のフライパンで上に返そうとするクセも付かないので良いぐらいです。
コツは、『最初は前方にややゆっくり押して、材料が端まで行くときに、フライパンを手前に引く』ことです。
これも慣れれば簡単にできるようになります。
フライパンの底を着けたまま、全く持ち上げずに前後にスライドするだけ
ゆっくり前に出して食材を滑らせ、素早く手前に引くこと
IHでも、フライ返しが簡単にできるようになります。