北海道には、幻のミネラルウォーターがあります。
春の1ヶ月ほどの短い間だけしか採れない、珍しい本物の天然の水
あなたが北海道に住んでいるなら、「もしかしてアレか」と思われるかもしれません。
でも大多数の日本人にとって
『白樺のミネラルウォーター』と聞いても、ピンと来ないのでは?
白樺の木から採れるミネラルウォーターが美味しいと、地元では昔から親しまれています。
今では日本全国に宅配もやっていますので、他の地域に住む人でも気軽に飲むことができます。
実際に注文して飲んでみました。興味のある方はぜひご覧ください。
『年に一度だけ』貴重な白樺樹液の採取のしかた
じつは白樺とは別名のことで、正式名称はシラカンバと言われています。
この木は寒い地域に生息していて、日本では北海道や長野県に多く見られます。
シラカンバは寿命の短い木で、その寿命は70年ほど。
避暑地などでも良く見かけますが、白っぽい樹皮と緑が本当に美しく見えますよね。
この美しいシラカンバは、次のように利用されてきました。
材質が堅く、木目も美しいので家具材や、家屋の内装に使われる。また、樹皮は容易に燃え、天然の着火剤としても使われる。意外なところでは、アイスの棒(スプーン)や、割り箸、楊枝と云ったものも製造されている。
樹皮の利用については「en:Birch bark」を参照
春、芽吹く頃の白樺の幹に傷を付けると、大量の樹液が吹き出す。アイヌ民族はこの樹液を「タッニ・ワッカ」(シラカバの水)と呼び、水場がない場所で野営する際の、炊事の水に用いてきた。また、樹液は人工甘味料キシリトールの原料になる。樹液に含まれる成分にヒトの表皮の保湿を促進する効用があることから化粧品にも利用される。
ヨーロッパでは、五月祭にシラカンバの葉や花で飾り付けたメイポール (Maypole) を広場に立て、その周りを踊りながら廻るという風習があった。ロシアの民間療法で、シラカンバに寄生するチャーガ(和名:カバノアナタケ、学名:Fuscoporia obliqua)というキノコを胃腸の調子が悪い時にお茶のようにして飲む風習がある。ソルジェニーツィンの『ガン病棟』ではガンの民間薬として書かれている。
ルーン文字のひとつにこれをあらわすものがある。
日本で園芸店などで販売されているシラカンバは、同属他種(学名:B. utilis var. jacquemontii等)のことが多い。
日本の皇室において、平成時代の皇后・美智子のお印になっている。
引用元:Wikipedia
さまざまな利用がされているシラカンバ
その樹液は飲用水だけでなく、化粧品としても用いられています。
白樺のミネラルウォーターと言っても、その正体はなんと、木の樹液なんです!
え?本当にそんなもの飲めるの?
そう思われるのも無理もありません。
でも、雪解け水を木が吸い上げることで、美味しいミネラルウォーターとなってしまうのです。
これは、天然のフィルターのようなものです。
また、樹液の採取のしかたも簡単です。
気に穴を開け、ホース等を入れて漏れないように穴を塞ぎ
その先をペットボトル等に差し込んで待つだけで、水が溜まります。
木に毎年穴を開けると聞くと、これを繰り返すと、木が弱ってしまうのでは?
そう思われた方も多いと思います。
私も疑問を持ちましたが、開けた穴は木で塞げば、枯れることなく自然に穴も塞がり
また来年美味しい樹液が取れるそうですよ。
寿命の短い木ですが、そのぶん生命力が凄いですね。
宅配で購入した白樺樹液を飲んでみた感想
初めに聞いたときは、正直に言うと
「木の樹液なんて飲めるの?」
「ベタベタしてそう」
などと思ってしまいました。
でも届いた瓶に入っている液体は、無色透明でさらさらしています。
水そのものです。
白樺が雪解け水を吸い上げて、自然のろ過装置となっているので、味も美味しいと評判です。
飲んでみての感想は『ほんのりと甘く美味しい』
私が試してみたのはこちらです↓
こちらは、岩手県の白樺を使用したものです。一番安く購入できそうなので選びました。
飲んでみると、評判どおり本当にかすかに甘い。
冷蔵庫で冷やしておいて、お風呂上がりに飲んだら最高でした。
ミネラルも豊富に含まれています。
水ですがカロリーもあります
このあたりも、やっぱり違いがありますね
また、これでコーヒーを作ってみたところ、ブラックなのに甘さを感じて、本当に美味しかったです。
ほんのりと柔らかな味わいになりました。
この自然のミネラルウォーターは、楽天やAmazonで購入することができます。
普通のミネラルウォーターよりも、やっぱり値段は少し高くなりますが、年に一度の旬のものとして、是非いかがでしょうか?